サウナ・アウトドアバッグブランド「KAZEWO by AKIWO」ブランドのアートディレクション
クライアント:株式会社カワイ
業種:鞄製造/バッグブランド
担当範囲:ブランドのビジュアル整理/ロゴデザイン/グラフィックデザイン/情報整理/ECサイトデザイン
制作物:ロゴ/ブランドパンフレット/商品紹介フライヤー/展示会ツール/ステッカー/ECサイト ほか
制作年:2025-2026
KAZEWO by AKIWOとは
「KAZEWO by AKIWO」は、創業60年以上の鞄メーカー・株式会社カワイが手がける、サウナ・アウトドアのためのバッグブランドです。
株式会社カワイでは、これまで培ってきた鞄づくりの技術を活かし、「物を持ち運ぶという行為のクオリティを上げる」ことを目指した自社ブランド「AKIWO」を展開されています。
KAZEWOは、そのAKIWOから派生するブランドのひとつ。サウナやアウトドアを楽しむ人に向けたブランドとして、大阪産業局の「大阪商品計画」をきっかけに商品開発が進められました。

コンセプトと商品開発の背景
「風をまとう。こころととのう。」
アウトドアサウナの時間を、もっと自由に、もっと快適にするためのバッグを展開しています。現在のブランドサイトでも、「サウナーのカバン屋ふたりが、サウナーのために考えた、おせっかいなくらい多機能なアウトドアサウナバッグ」と紹介されています。
KAZEWOの商品は、カワイさん自身のサウナ体験から生まれています。
さまざまなサウナバッグを使う中で、容量が足りない、バッグの口を閉じられない、濡れたものと乾いたものを分けにくい、小物がバッグの中で迷子になるなど、既存の商品に感じていたさまざまな不便がありました。
そこで、長年鞄をつくってきたメーカーとして、自分たちが本当に使いたいと思えるサウナバッグの開発がスタートしました。
完成したバッグには、濡れものとドライなものを分けて収納できる構造や、自立するボディ、上部を閉じられる仕様、貴重品を入れられるポケットなど、実際に使う場面から考えられた機能が盛り込まれています。
機能を増やすこと自体が目的ではなく、サウナへ出かける前から、楽しんで、着替えて、帰るまで。
その一連の時間を少しでも快適にするための、“おせっかい”が詰まったバッグです。


ブランド立ち上げ時に担当したこと
ご相談いただいた時点ではKAZEWOというブランドの方向性も少しずつ形になり始めていました。
そこから、商品を実際に届けていくために、ブランドをどのように見せるのか。
展示会やイベントで何が必要なのか。商品を知った人を、どこへつなげるのか。
という部分を一緒に整理していきました。
当初からロゴだけを制作するのではなく、ブランドパンフレット、商品紹介ツール、ECサイト、展示会で使用するアイテムなど、ブランド立ち上げに必要なものを全体で考えながら進めています。
企画段階でも、販路・配布物・SNS・展示・商品まわりまで、商品とユーザーにとって必要な接点を整理していました。
KAZEWOのロゴデザイン
ロゴでは、KAZEWOという名前から感じる「風」に加えて、
水の流れ、サウナから立ち上る湯気、バッグを縫い上げる糸。
ブランドにつながるさまざまな要素を、やわらかな曲線で表現しました。
また、KAZEWOは単独のブランドではなく、親ブランドである「AKIWO」から生まれたブランドです。
これまで株式会社カワイが培ってきた技術や考え方がAKIWOへ、そしてKAZEWOへと受け継がれていく。
そんなブランド同士のつながりも、DNAのようにつながっていく線としてロゴに込めています。

ブランドと商品の両方を伝える
ブランド立ち上げ後の展示会やイベント出店に向けて、パンフレットや商品紹介フライヤー、展示会で使用するツールなども制作しました。
ブランドパンフレットでは、商品の機能だけを紹介するのではなく、KAZEWOがどのような背景から生まれ、どんな時間を届けたいブランドなのかが伝わるように構成しています。
一方、商品紹介のフライヤーでは、多機能なバッグの特徴を一度に確認できるよう、情報を整理して掲載しました。
ブランドについて知ってもらうためのものと、商品について詳しく知ってもらうためのもの。
それぞれのツールの役割を分けながら、展示会やイベントなど、実際に使われる場面を想定して制作しています。


ECサイトのデザイン
イベントへの出店に合わせて、BASEを使用したECサイトのデザインも行いました。
新しいブランドのため、単純に商品を購入するだけのECサイトではなく、KAZEWOを初めて知った方にブランドについて知ってもらう場所としても機能するようにしています。
ブランドの考え方を知り、商品の特徴を理解し、それぞれの商品を見て購入する。
その流れが自然につながるよう、情報の順番や見せ方を整理しました。
現在は、「TOTONOI 2way Tote」を中心に、Mesh BagやCoin Caseなども展開され、サウナだけでなくキャンプやビーチ、旅行などさまざまな場面で使えるシリーズになっています。
ECサイトでは、制作後もカワイさん自身で商品追加や情報更新を行えるよう、BASEの標準機能をできるだけ活かして構築しました。
ブランド立ち上げ時には、商品やイベントなど、状況がどんどん変化していきます。
そのたびに制作会社やデザイナーへ依頼しなければ変更できないものではなく、自分たちで更新しながらブランドを育てていける状態にすることも大切だと考えています。
商品情報の入力や見せ方についても一緒に確認しながら、運用を続けやすい形へ整えていきました。


制作を通して大切にしたこと
新しいブランドや商品を立ち上げるときは、ロゴ、パンフレット、Webサイト、SNSなど、必要そうなものがたくさん出てきます。
ただ、すべてをつくることが正解ではありません。
誰に知ってもらいたいのか。どこで商品と出会うのか。
その場所では何を伝える必要があるのか。そのあと、どこへつながってほしいのか。
今回は展示会やイベントへの出店も見据えながら、必要なものから制作していきました。
デザインするものを増やすのではなく、最小限必要なもので、できるだけ大きな効果を生み出せる形を考えること。
商品やサービスが生まれた背景を聞きながら、届けるところまで一緒に考えることは、私が新規事業やブランド立ち上げのお仕事で大切にしていることのひとつです。
■ Project Credit
クライアント:株式会社カワイ
プロジェクト:大阪商品計画
制作年:2025年~2026年
担当範囲:ブランドビジュアル整理/ロゴデザイン/グラフィックデザイン/情報整理/ECサイトデザイン
制作物:KAZEWOロゴ/ブランドパンフレット/商品紹介フライヤー/展示会ツール/ステッカー/ECサイト ほか
プロデュース・アドバイス:Camp Inc.
デザイン:豊島夏海
■ Link
AKIWO:https://shop.akiwo.jp/
KAZEWO:https://shop.akiwo.jp/p/00003
Instagram:https://www.instagram.com/kazewo_by_akiwo/
